アルトピア連載中、好評を博したシリーズが単行本化!


新刊

著者 高谷 松文 ほか 

機能性アルマイト

ご購入は↓
この本の販売ページ
他の刊行物は↓
販売トップページ

B5判、本文102頁、定価2,057円(本体価格1,905円)


本書は、カロス出版株式会社が発行するアルミニウム総合雑誌『アルトピア』において2006年10月から2007年10月まで12回にわたってシリーズ・連載され、好評を博した「機能性アルマイト」に関する研究論文集(研究及び実務両面からの共同執筆者による)を取りまとめたものである。
 アルミニウム合金材料とアルマイトの関係、アルマイト皮膜の機械的特性、有害なクラックの発生抑制、耐摩耗性や機能性を求めたアルマイトの開発応用例、筆者らが開発した日本の誇る地下資源であるヨウ素化合物を含浸した潤滑アルマイト、抗菌アルマイトについて言及した。
著者

 高谷松文 千葉工業大学機械サイエンス学科教授・工学博士
 戸田善朝 千葉工業大学生命環境科学科教授・工学博士
 橋本和明 千葉工業大学生命環境学科教授・工学博士
 前嶋正受 元潟tジクラ材料技術研究所主管部長、現前嶋技術士事務所所長、                                              工学博士
 猿渡光一 元潟tジクラ材料技術研究所主管部長
 岡田憲三 元スカイアルミニウム葛Z術研究所主任研究員
 中岸 豊  奥野製薬工業且謦役工場長
 坂口雅章 奥野製薬工業椛麹研究所主任研究員
 平田昌範 元潟tジクラ材料技術研究所主任研究員

 
主な目次内容

第1章 粗面化による表面物性の変化
 1. はじめに
 2. 表面状態
 3. 粗面化方法
 4. ブラスト処理による粗面化表面物性の変化
  4.1ブラスト処理による表面状態の変化
  4.2粗面化による表面の毛管現象
  4.3粗面化による熱的性質の変化
 5. 塩化第二鉄による粗面化の検討
 6. あとがき

第2章 アルミニウム陽極酸化皮膜のスクラッチによる傷変形
 1. はじめに
 2. セラミックとアルミニウムの複合体
 3. スクラッチによる傷変形部の観察実験
  3.1実験方法
   3.1.1供試材料
  3.2測定方法
   3.2.1スクラッチ試験機
   3.2.2スクラッチ面の観察
  3.3実験結果及び考察
   3.3.1皮膜厚さの影響
   3.3.2変形力曲線
 4. 実験の結言
 5. アルミニウム陽極酸化皮膜の摩擦・摩耗から見た表面構造
 6. アルミニウム陽極酸化皮膜ははたしてスクラッチに強いか
 7. まとめ

第3章 アルミニウム陽極酸化皮膜の内部応力
 1. はじめに
 2. アルマイトのソリ変形から見た内部応力の存在の確認実験
  2.1供試材
  2.2アルマイト処理条件
  2.3評価試験
 3. 実験結果
  3.1残留応力のないアルミ箔表面上のアルマイトのソリ変形挙動
  3.2残留応力の存在するアルミ箔表面上の皮膜のソリ変形挙動
 4. アルマイト皮膜の内部応力の存在と機能的特性の変化
 5. あとがき

第4章 アルミニウム陽極酸化皮膜の摩擦・摩耗
 1. はじめに
 2. アルミニウム陽極酸化皮膜と他の処理法の比較
 3. 摩擦・摩耗に強い陽極酸化皮膜とは
 4. 耐摩耗性向上に関する2、3の実験
  4.1皮膜の緻密化の影響――自然発色皮膜の耐摩耗性――
  4.2皮膜の硬化の影響――含銅合金の熱処理による改質と耐摩耗性――
  4.3潤滑剤付与による摩擦係数の低減――無電解銀めっき被覆の例――
 5. 陽極酸化皮膜のヤング率の実測――星野等の試算例――
 6. あとがき

第5章 アルミニウム陽極酸化皮膜の電気絶縁性
 1. はじめに
 2. 理研彙報や理化学研究所報告に見る研究開発の流れ
 3. 宮田聡著『陽極酸化』(日刊工業新聞社)に見る皮膜の基本的電気特性
  3.1絶縁破壊電圧
  3.2固有抵抗
  3.3誘電率
  3.4電気絶縁物としての皮膜の湿度特性
   3.4.1皮膜中の湿分と大気中の湿分の平衡
   3.4.2多湿室内に放置された皮膜の誘電特性
   3.4.3乾燥状態に維持した皮膜の誘電特性
   3.4.4周波数領域と放置環境湿度の関係
    3.4.4.1低周波数の場合
    3.4.4.2高周波数の場合
  3.5耐熱性電気絶縁物としての当初の使用実績
 4. 現在の使用状況
 5. 皮膜の整流特性
 6. 皮膜のクラックと電気絶縁性
 7. あとがき

第6章 アルミニウム合金材料と硫酸電解皮膜
 1. はじめに
 2. アルミニウム合金材料と硫酸電解皮膜
  2.1アルミニウム合金の電気伝導度と陽極酸化処理性
  2.2ADC12材の陽極酸化皮膜
  2.3アルミニウム合金鋳物の陽極酸化皮膜の断面観察
  2.4珪素が皮膜に単独で存在する合金の陽極酸化皮膜の断面観察
  2.5各種アルミニウム合金の陽極酸化皮膜の表面観察
 3. あとがき

第7章 ヨウ素化合物含浸アルミニウム陽極酸化皮膜
 1. はじめに
 2. ヨウ素およびその化合物の潤滑特性
 3. PVPI含浸潤滑アルマイト
  3.1潤滑剤PVPI水溶液の潤滑性の確認
  3.2アルミニウム陽極酸化皮膜へのPVPIの含浸と潤滑性評価の一例
   3.2.1試料作成方法
   3.2.2潤滑性評価方法
    3.2.2.1摩擦係数の測定結果
    3.2.2.2XPS測定による各皮膜のヨウ素およびフッ素の元素分析結果
 4. まとめ

第8章 ヨウ素化合物含浸アルミニウム陽極酸化皮膜の抗菌性
 1. はじめに
 2. 対象となる微生物と細菌の分類
 3. 抗菌の定義
 4. 無機系抗菌材料としてのヨウ素選定の理由
 5. ヨウ素化合物含浸陽極酸化皮膜の作製
 6. ヨウ素化合物含浸陽極酸化皮膜の評価
 7. ヨウ素化合物含浸陽極酸化皮膜の抗菌性およびかび抵抗性の評価
  7.1抗菌試験方法
  7.2フィルム密着法による抗菌性評価結果
  7.3シエイク法による抗菌性評価結果
  7.4ハロー試験法による抗菌性評価結果
  7.5かび抵抗性試験評価結果
 8. まとめ

第9章 A社における機能性アルマイトの開発事例
 1. はじめに
 2. A社の開発体制
 3. A社の機能性アルマイトの開発例
  3.1皮膜の多孔層に機能性物質を充填した場合
  3.2不均一な皮膜構造を利用した場合
 4. まとめ

第10章 アルミニウム合金鋳物の陽極酸化処理
 1. はじめに
 2. 実験
  2.1供試材
  2.2試料調整
  2.3前処理と陽極酸化条件
  2.3.1前処理
  2.3.2陽極酸化処理
  2.4試験項目
 3. 結果
  3.1皮膜生成効率
  3.2皮膜厚さ
  3.3皮膜硬度
  3.4電圧曲線
  3.5電解条件と外観の関係
 4. 考察
 5. あとがき
   
第11章 複合処理によるアルミニウム陽極酸化皮膜の硬質化
 1. はじめに
 2. 実験の概要
  2.1供試材
  2.2KMnO4水溶液による前処理
  2.3硫酸による陽極酸化
  2.4皮膜特性の評価
   2.4.1皮膜構造の分析
   2.4.2前処理の有無による陽極酸化挙動の比較
   2.4.3陽極酸化皮膜の生成効率の測定
   2.4.4陽極酸化皮膜の物性の測定
 3. 実験結果の概要
  3.1 KMnO4水溶液からの前処理皮膜及び硫酸陽極酸化皮膜の定性分析
  3.2陽極酸化皮膜の電解挙動及び皮膜性状
  3.3陽極酸化皮膜の皮膜特性
 4. まとめ

第12章 硫酸皮膜のクラックの発生とその防止に関する基礎的実験
 1. はじめに
 2. 実験方法
  2.1評価方法
  2.2実験要因
 3. 実験結果
  3.1アルミ材質とその調質の影響
  3.2アルミ板材の冷間圧延方向の影響
  3.3アルマイト前処理の影響
  3.4硫酸濃度と溶存アルミの影響
  3.5電解浴温度の影響
  3.6電流波形の影響
  3.7電流密度の影響
  3.8アルマイトの厚さの影響
  3.9封孔処理の影響
  3.10アルマイト皮膜の後加熱の影響
  3.11折り曲げマンドレル径の影響
 4. 考察
 5. あとがき

付録資料
索引
執筆者の略歴