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NO.1761(2005年11月07日号)

日軽金グループの松尾工業が初納入
「レクサス」にAlブレーキ部品
月1.8万個、4輪車用受注拡大に弾み


 アルミ鋳鍛造中堅の松尾工業(上野晃嗣社長)はこのほど、トヨタ自動車が次世代高級車種として発売した「レクサスブランド」の主力2車種に重要保安部品のアルミ鋳物製ブレーキ部品の納入を開始した。

 これは上野社長が長野県上田市の同社本社で明らかにした。納入を決めたのはトヨタ自動車が今秋発売した「レクサスGS」(「アリスト」の後継車種)と「レクサスIS」(「アルテッツァ」の後継車種)が標準装着するアルミ鋳物製ブレーキキャリパーボディ。日軽金グループでは日軽金・苫小牧素形材工場がトヨタ自動車の「セルシオ」及びホンダの「レジェンド」に同部品を納入しているが、松尾工業単体としては初めてのトヨタ自動車向けとなる。
 同社は2輪車用アルミ鋳鍛造部品の大手で、全売上げのうち45%程度が2輪車用。ただし2輪車用は繁閑差が激しいため、経営安定の一環として着実な需要増が見込め同業他社との技術格差を発揮できる乗用車など4輪車向け大型部品の開発を急いでいた。今回、トヨタ自動車への大型納入に成功したことで、同社の技術優位性が客観的に証明されたわけで、4輪車部品の受注増に弾みがつく。
 納入を開始したブレーキキャリパーボディは日軽金・苫小牧工場が開発、高品位アルミ鋳造部品の生産を可能にする金型重力鋳造技術(TOMAQ)を本社工場に移植して量産化した。昨年秋、本社工場内に専用ラインを設け、輸出車向けに量産をスタート。今回、国内販売用の「レクサスGS」「レクサスIS」向けに納入を始めたもの。製品は住友電工ブレーキシステムズ鰍ノ供給する。専用ラインは月1万8,000〜2万個の生産が可能になっている。
 「TOMAQ」は日軽金の独自技術で、純度の高い溶湯を用いて金型の温度コントロールを厳密に行ない、水冷により急冷凝固する鋳造法。鋳造欠陥が少なく、高強度・高靭性の鋳造品が生産できる。溶湯の流れと冷却の最適化を図ったTOMAQ鋳造法によって、高いボディ強度と優れた内部品質を実現した。合金は日軽金が開発した合金「NS60」を使用。
 さらに、ボディ内にブレーキオイル油路を確保するために外径6o、内径3oのアルミ合金製パイプを鋳ぐるんで一体成形、機械加工は不要にした。また、ブレーキキャリパーボディは車体に取り付けた時アルミホイールの隙間から見えるため、厳しい外観品質要求もクリアした。
 「松尾工業にとって大変戦略的な商品。日軽金の技術を移植、難鋳造の4輪車向け部品の量産に成功したことで、4輪車部品の製造も可能との評価が高まろう」(上野社長)。「さらに、TOMAQと、外観品質要求の厳しい2輪車向け部品で高い評価を得ている松尾工業の鋳造法を融合させることで、今後、さまざまな技術展開が期待できる」(同)。
 TOMAQは製品品質の信頼性が高いため、小物の部品でも多数個取りとすることで生産性を上げることが可能。このため、今後2輪車向け製品にも適用していく考えだ。


アルミナ系研削材生産能力
年4千dに倍増、昭和電工
 昭和電工はこのほど、研削が難しい高硬度材質向け研削砥石の原料となる単結晶チタニア固溶アルミナ系研削材「シングルモランダム」の生産能力を年産2,000dから4,000dに倍増したと発表した。生産方式を従来のバッチ方式から傾注炉での連続方式に変更、独自の技術改良を加えた。すでに今年8月から試験生産を行っており、既存方式に比べ製品の研削性能と生産効率の向上が図られることが検証されたしている。
 増産する研削材は、アルミナに少量の酸化チタンを添加することで靭性を高めたもの。応用製品である砥石は主に自動車部品などの精密加工に使用されている。


山口県進出30周年記念パーティ
アルミネ、更なる技術改革推進
 アルミ線材の大手メーカーであり、アルミ板・帯の圧延メーカーでもある潟Aルミネ(竹内正明社長、本社=大阪市西区阿波座2-3-24)は去る10月22日、山口県萩市の萩本陣で「山口県進出30周年記念式典」を行った。式典には地元及びアルミ業界の関係者約160人が集まり、盛況を極めた。
 冒頭の挨拶に立った竹内社長(写真)は「企業の寿命は、万事スピード化している現在ではせいぜい20年。それを乗り越えるためにも、更なる技術開発への取組みが必要だ」と決意を新たにした。続いて第2部として、萩市民館大ホールにおいて地元住民約1,000人を招き「中村美律子コンサート」を催した。
 同社が山口県長門市三隅下にアルミ線材工場(三隅工場)を建設したのが昭和50年秋のこと。以降この30年間にめざましい成長を遂げるとともに、山口県での工場の数は3つに増え、いずれも活発な操業を続けている。3工場の概要は次の通り。
【三隅工場】連続鋳造圧延ラインを導入してインゴットの溶解から鋳造、圧延、抽伸、三次加工までのアルミ線材一貫生産体制を確立。その後、幾度にわたって設備を更新し、現在の連続鋳造圧延機はFKCR-4000。これによって直径25〜0.1oの線または棒を量産している。線コイル単重は最大2,500s、棒長さは最大4,000o、生産能力は月間4,000d。従業員は40人。
【川上東工場】初めてアルミ板・条の圧延分野へ進出するに当たって建設した工場。昭和60年12月に第1期が完成し、翌年5月に本格操業に入った。主要設備はハンター式連続鋳造圧延ライン2基、日立製作所製の冷間6段HCミル1台、溶解炉2基、保持炉2基、テンションレベラー2台などで、生産能力は月間3,000d。製品サイズは板厚6.0〜0.1o、最大幅1,040o、板最大長さ4,000o、コイル単重最大5,000s。従業員は川上西工場と合わせて60人。
【川上西工場】主として鍛造市場向けをターゲットとした直径77〜25oの太いアルミ合金棒材を生産している工場。平成5年5月に完成した。三隅工場において長年積み重ねてきた技術と経験をフルに活かして開発した超大型連続鋳造圧延ラインFKCR-8000を主要設備とし、このほかピーリングライン、コンバインド・ドローイングライン、大型連続伸線ラインなどの付帯設備を配置している。コイル単重は2,500s、棒の最大長さ4,000o。生産スピードは鋳塊段階で毎分5.3b、直径43oの圧延段階で毎分40bと高速で、生産能力は月間4,000dに及ぶ。


不二サッシ、業績大幅下方修正
ビル建低迷、中間最終損3.3億円
 不二サッシは24日、06年3月期業績の下方修正見通しを発表した。それによると、単体中間決算の売上高は358億円(前年同期比0.1%増)と5月発表の予想を3億円下回る。主力であるビル用建材品の需要が低迷した。
 損益面では全社を挙げてコスト削減に努めたものの、アルミ地金など原材料の高騰に加え、ビル用建材の販売価格低下の影響を受けて経常利益が1億4,000万円(同3.7%増)と、予想に比べて3億4,000万円減少。さらに、子会社合理化のための土地売却に伴い、汚染土壌処理費などの特別損失5億3,000万円を計上したことで3億3,000万円の中間純損失を計上する。
 通期での修正予想は売上高810億円(前期比横ばい)と、予想を10億円下回る。損益では、経常利益12億円(同26.9%減)、当期純利益10億円(同30.4%減)と、ともに期初予想に比べ7億円減少する。
 なお、連結修正予想は、中間が売上高546億円(前年同期比2.9%減)、経常利益1,000万円(同92.8%減)、純損失5億4,000万円(前年同期は1億3,300万円の利益)。通期では売上高1,230億円(前期比0.1%増)、経常利益15億円(同21.2%減)、当期純利益10億円(同42.6%減)を見込む。


トステムが若返り人事
社長に西村専務、タイ子会社で実績
11月1日付、潮田氏が1年限定で会長に
 トステムは24日、11月1日付で鰹Z生活グループの潮田健次郎会長(CEO=写真上)が会長に復帰するとともに、西村伸一郎専務取締役(写真下)が社長に昇格するトップ人事を内定したと発表した。潮田氏は79才の高齢だが、会長職を1年間限定で務め、次代を担う55才の西村次期社長を補佐、経営陣のスムーズな若返りを図るとともに、これからの同社の成長力と収益力の増進を西村氏に託す。また、菊池光男社長、飛田英一取締役は同日付で退任する。
 今回の人事について潮田氏は「トステムはサッシ事業に参入した1964年から着実に成長してきた。その間、過去の成長を支えてきた経営層も高齢化し、新しい時代を担うには人材面での刷新が求められる時期にさしかかったと判断しました。これからの成長を担う、若く活力に溢れたトップマネジメントに円滑に引き継ぐため、私は会長職に復帰し、1年間にわたり新しい経営陣を支え、万全の状態で新社長体制に移行させる所存です」というコメントを発表した。
 西村氏は1974年に芝浦工業大工学部を卒業、東洋サッシ工業(現トステム)に入社。以降、野田工場長、北海道統轄工場など生産畑を歴任。00年には傘下に吸収したトステム鈴木シヤッターの社長を務めるなど子会社経営の経験もある。
 特に経営手腕を発揮したのが、海外子会社のトステムタイ。トステムタイには立ち上がり期の1987年4月から1992年9月まで駐在、初の海外工場として多くの困難を乗り越えてナワナコン工場を軌道に乗せた「トステムタイ7人の侍」の一人。また、2000年から2005年9月まで、専務工場長としてタイに復帰、同工場を月産5,000d、従業員5,900名、トステムのアルミ建材の30%強、近い将来50%を生産する大工場に育て上げた手腕は見事。最近はトステムへの供給だけでなく、トステムタイの自社ブランド品の育成にも力を注いだ。
 トステムは良くも悪くも創業者でカリスマの潮田健次郎氏の会社。潮田氏の存在があまりにも大きいだけに、ポスト潮田がいま一つはっきりしなかった。今回、大抜擢の形で西村氏が社長に就任するが、向う1年間で西村体制に完全移行することが大事。そのためには潮田氏が姑・小姑の雑音を消しさる防波堤になり、西村氏に思い通りの采配を揮わせることがなにより必要だ。


東洋アルミ日野工場で火災事故
2名重傷、Al粉末の分別作業中
 21日午前3時頃、東洋アルミニウム・日野工場(今須聖雄社長、滋賀県日野町)の第二作業場において爆発、火災事故が発生。同日午前5時30分に鎮火した。
 この事故で作業者が3名が火傷を負い、うち2名が重傷、1名が軽症。
 東洋アルミでは現地に対策本部を設置し、情報収集や事態の収拾に向けた活動を行なっているが、火災の原因については消防、警察による検証が行なわれており、25日現在判明していない。
 事故が発生した場所は補助的な作業を行なっている4つの作業所の一つで、同工場で生産されたアルミ粉末を分別する作業を行なっていたという。事故による生産への影響についても現在調査中としている。


防犯建物部品、173社が製造
登録16種類2721品目に拡大
戸建玄関ドア普及率3%、錠月5千組
 防犯建物部品関連5団体(板硝子協会・日本ウインドウフィルム工業会・日本サッシ協会・日本シャッタードア協会・日本ロック工業会)普及促進協議会は最新の防犯建物部品目録登録状況と、その普及状況を明らかにした。この登録制度は04年4月に15種類2,281品目が公表されたが、05年9月末までに1種類440品目が追加され、目下申請企業173社、16種類・2,721品目(表参照)に拡大した。同協議会がまとめた05年4〜6月3カ月間の防犯建物部品の出荷状況は以下の通り。
【低層住宅用玄関ドア】計3,500セット(月間平均1,200セット)。新設住宅着工数(在来・プレハブ・2×4)の着工月比較では概算普及率約3%。防火ドアの普及率16〜17%並を目指す。
【シャッター関連】計3,300セット(同1,100セット)。プレハブメーカーの窓シャッターの標準装着が急増、一気に普及が高まる見通し。
【錠関連】計1万1,400セット(同約5,000セット)で、普及率は1%未満。警察と連携し、全国の駐在所、その他に防犯パンフレットを配布。
【ガラス関連】計65万4,000u(同21万8,000u)。断熱複層ガラスに防犯用の強化合わせガラスの採用を期待。
【ウインドウフィルム】計6万9,000u(同2万3,000u)。養生期間の必要性などをPRする。


防犯建材普及促進協議会
スライド作成、市場認知度向上へ
 防犯建物部品関連5団体で構成する普及促進協議会はこのほど、防犯建物部品広報スライドを作成、関係業界に広く配布するなど、普及促進活動を強化する。防犯建材は必要性は認識されているものの、価格が一般品に比べ30%以上も割高なため需要の伸びがいま一つ。06年4月から国土交通省の住宅性能表示制度に10番目の項目として防犯性能が加わるのを機に、マンションディベロッパー・設計事務所・ゼネコン・プレハブメーカー及び大手ビルダーに採用を働きかける。
 広報スライドには防犯建物部品16品目の製品紹介・防犯性能・防犯対策などを盛り込んだ。防犯建物部品スライド88P・スライド説明編16P建て。CD-ROMに収集し、住宅建設業界・官公庁・自治体・会員各社に約500枚を配布する。
 また、「防犯セミナー」も順次開催する。当面日本建築センターが全国3会場で開催する住宅性能表示基準・評価方法基準講習会の席上、防犯セミナーを共同開催する。▽東京会場:第1回11月22日、第2回12月16日、ともに自治労第一会館、▽名古屋会場:11月16日、栄ビル大会議室、▽大阪会場:11月30日、新梅田研修センター。


在来軸組工法用耐震・断熱パネル
トステム「快間ウォール」発売
 トステムはこのほど、在来軸組工法用の耐震・断熱壁パネル「快間ウォール」を開発、北海道・東北地域を除く全国で発売を開始した。構造用パネル(OSB)に発泡ポリスチレン製断熱材を組み合せて一体化したパネル部材。現場では柱間にパネルをはめ込んで留めるだけで完成、筋交い・断熱工事は不要。壁倍率2.5倍の耐震性と新省エネ規準の1.5倍の断熱性を実現する。
 断熱材にはスリット加工が施してあり、木部の誤差を吸収して柱との隙間をできにくくした。パネルサイズ901×2799oで、重量は約19.5s。
 断熱材に使用している発泡ポリスチレンは耐水性・透湿抵抗性能が高いため、グラスウールなどに比べて内部結露を起こしにくい。また、難燃処理が施されているため燃えにくい。
 販売価格は1万1,500円/枚。発売1年後で1,500棟分の受注を目指す。


三協アルミと立山アルミが新発売
次世代ビル用サッシ「MTG-70」
 三協アルミニウム工業と立山アルミニウム工業はこのほど、現行のビル用基幹サッシをフルモデルチェンジし、機能・性能・デザインをランクアップさせた「MTG-70」シリーズ(写真)を新発売した。雨風に対する性能・機能の向上や、デザイン・商品体系を刷新するなど、130項目におよぶ改良・改善を実施。窓種はスライディング系、FIX系、スイング系の3種で、スライディング系は、三協アルミ、立山アルミ、新日軽の3社共同開発商品。
 スライディング系はスリムな見付け40oで統一し、シンプルでシャープな内外観デザインを実現する。障子外れ止め機構を改善、ノンレールタイプをラインナップ。新開発の四周枠タイト構造を採用し、安定した気密・水密性を保持する。水密性は、台風などのより過酷な条件を想定して、JIS規格の3倍の30分間水密試験をクリアした。
 14oのガラス溝幅で、ガラス呑み込み寸法を10oとし、ウインドウフィルム貼りの防犯仕様ガラスへの対応を可能にした。標準のサブロック付クレセントにオプションの補助ロックを併用することで、「防犯建物部品(CP商品)」の対象商品にもなる(06年4月に認定取得予定)。
 価格は引き違い(色:アーバングレー、サイズ:幅2000o×高さ2000o、付属金物・網戸含む)で6万5,300円。三協アルミ、立山アルミ合わせて05年度50万セット、06年度78万セットの販売を見込む。


次世代ビル用サッシを新発売
「RMG-70」シリーズ、新日軽
 新日軽はこのほど、ビル用建材商品の基幹サッシ(枠見込み70o)として、従来よりも機能・性能・デザインをランクアップさせた次世代ビル用サッシ「RMG-70=写真」を開発、06年1月より発売すると発表した。スライディング系(引違い窓ほか)、FIX系、スイング系(開き窓ほか)の品揃え。スライディング系は三協アルミニウム工業、立山アルミニウム工業との共同開発商品。
 召し合わせの見付け寸法を40oに統一し、スリムでシャープなデザインを実現。高滑性処理を施したタイト材を採用し、たて枠と戸先かまちの形状を工夫したことで開け始めの抵抗を従来商品の約1/2以下に低減した。また、クレセント防音構造により、安定した遮音性能(T-1、T-2)を確保。四周枠タイト構造により、安定した水密性能を実現した。さらに、14oのガラス溝幅で、ガラス呑み込み寸法を10oとし、ウインドフィルム貼りの防犯仕様ガラスへの対応を可能に。
 価格は「RMG-70」引違い窓(ステンカラー、耐風圧性能S-5〈2400Pa〉、遮音性能T-1〈25等級〉)で4万600円(枠サイズ:幅1800o×高さ1800o)。06年度20万セット、07年度45万セットの販売を見込む。


YKK APが木質インテリア建材
 YKK APはこのほど、従来の「ラフォレスタ和風シリーズ」を大幅にリニューアルした木質インテリア建材「ラフォレスタ新和風」(戸襖・和障子・和襖=写真)を発売した。モダンな和室や和風の洋室に合わせた建材を「現代和風」、従来の伝統的なスタイルの和室に合う建材を「伝統和風」として品揃え。
 「現代和風」は「ピアマットシルバー」、「ナチュラル」、「アンバー」の3色。「伝統和風」は、明るく爽やかな白木色と漆塗り調の艶のある黒色の2色をラインナップ。和障子は荒間障子・横繁障子・横繁吹寄障子の3デザインを設定した。本体価格は3万6,750〜32万40円。初年度20億円の売上を目指す。


軽金属フォーラム「生体用材料」
11月11日、軽金属奨学会開催
 (財)軽金属奨学会(垣谷公仁理事長)は11月11日午前10時〜午後7時、虎ノ門パストラルにおいて第9回軽金属フォーラムを開催する。テーマは「QOL(Quality of Life)向上を目指す生体用材料」。
 講演内容は、▽QOLと材料−−材料で「あなたの思い」をどこまで実現できるか?▽医療におけるチタン合金とステンレス綱の新展開▽新機能・高生体適合性Co-Cr-Mo合金▽生体用のセラミックスと金属のインテグレーション▽金属に適合する人工細胞膜バイオマテリアル▽金属形成体材料と人工股関節への応用▽血管治療用医療機器「ステント」の要求特性と金属材料▽インプラント用金属材料の標準化動向▽パネル討論「日本の生体用材料と現状とその展望」。講演会終了後、午後5時30分から懇親会を開催。参加費は無料。


軽金属製品協会が講演会開催
「Alデザインと表面処理技術」
 軽金属製品協会は11月22日午後1時〜5時、東京・お茶の水の日本化学会館7階ホールで講演会「今を飾るアルミデザインと表面処理技術」を開催する。アルマイト用染料で世界トップの化学品メーカー、スイス・クラリアント本社のオリバー博士が来日、特別講演を行う。
 内容は、▽特別講演「ヨーロッパにおけるアルマイトの新しい用途展開とアルミデザインの傾向」(クラリアント社のマーク・ヨゼフォビクツ/オリバー・アイヒ両氏)▽基調講演「アルミの色とは、その測り方は?」(福島材料技術研究所代表・工学博士・技術士福島敏郎)▽パネルディスカッション「アルミデザインと表面処理技術」。入場無料。問合せ・申込みは電話0297-78-2511まで。


年度上期の板出荷5.7%減
押出3.2%減、箔6.8%減
 日本アルミニウム協会が発表した05年度上期のアルミ圧延品生産・出荷速報によると、板類は生産が67万9,065d(前年同期比4.5%減)、出荷が68万2,147d(同5.7%減)となった。マイナスはともに4年ぶりのこと。自動車部材は好調であったが、その他の多くの分野で過去最高を記録した昨年度に比べて減少した。
 また、押出類は生産が50万8,450d(同3.0%減)、出荷が50万2,520d(同3.2%減)。ともに3年ぶりに前年度実績を下回った。自動車部材は好調に推移したが、過半を占める建設向けが減少した。
 一方、箔は、生産が6万8,701d(同5.4%減)、出荷が6万8,149d(同6.8%減)で、いずれも2年ぶりのマイナスを記録した。主力のコンデンサー向けの回復が遅れているのに加え、輸出、日用品向け、食品向けも減少した。
 なお、9月単月では板類は生産が前年同月比8.6%減と3カ月連続でマイナス。出荷は同5.7%減で9カ月連続のマイナスとなった。押出類は生産が同5.2%減で2カ月ぶりのマイナス。出荷は同5.6%減で9カ月連続のマイナスを記録。また、自動車部材以外は各分野とも減少した。箔は生産が同6.0%減、出荷が7.2%減で、ともに10カ月連続で減少した。







図・表・写真は本誌でご覧ください。