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NO.2002(2010年9月20日号)
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ワシマイヤーが新鍛造製法で開発
世界初、ジュラルミンホイール
鋳造製に比べ4割軽量、桁違い高強度
ワシマイヤーは素材と成形の2段階で鍛造、金属粒径をより均等微細化する「ダブル鍛造ホイール」技術を開発。世界で初めてジュラルミン(2017合金)製ホイールを実用化するとともに、従来のアルミ合金鍛造ホイールも20%の軽量化を可能にした。
自動車用鍛造ホイールのワシマイヤー(富山県高岡市、小野稔社長)は軽量化と高強度を実現した世界初のジュラルミン製ホイールと、従来のアルミ合金による世界最軽量となるホイールを開発した。自動車メーカー各社の軽量化ニーズに応える製品として、高級車向けに2011年の量産化を目指す。9月14〜19日にドイツのフランクフルトで開催される世界的に著名な自動車用品展である「オートメカニカ」に出展する。
同社はアルミやマグネの鍛造ホイールを製造。独BBSのほか、国内外の自動車メーカーやF1チームなどにOEM供給している。
2008年からアルミ鍛造ホイールの新製法として「ダブル鍛造ホイール」(DFW:Doubl Forged Wheel)技術の開発に取り組んできた。素材となる鍛造ビレットの形状は従来の円柱状ではなく、ホイール内部のメタルフロー(鍛流線)を最適にし、より微細で均一な金属粒径を得るために、鋳造ビレットから鍛造加工により、いろいろな形状のビレットを作製する。
素材と成形の2段階で鍛造することで、従来の製法によるアルミ合金鍛造ホイールの平均粒径が10〜50μmであるのに対し、最大で30μm、平均で5〜10μmと金属粒径を、より均等細分化させる。その結果、強度、耐衝撃性を向上する。従来の鍛造製法では粒径が粗く強度が弱い部分ができるため、厚みを持たせて強度を確保していたが、新製法により従来よりも薄くしても必要な強度を保つことを可能にした。新製法では、19インチ×8.5Jのサイズで7.9sと、従来製法品に比べ20%の軽量化を実現した。
また、「DFW」技術を応用、高強度ながら加工性が悪かったジュラルミン製のホイール開発も世界で初めて成功した。7.9sと同サイズのアルミ鋳物製ホイールに比べ40%の軽量化を達成する。
ジュラルミン製ホイールは、ホイール曲げ負荷試験機ではクラックが入るまで930万回転をクリア。アルミ鋳造ホイールのJIS規格である10万回転、日本と世界の主要自動車メーカーが要求する50万〜100万回転を桁違いに上回る強度を実現。従来のアルミ合金製も新製法では753万回転をマークした。
すでに、製造法と製品について6件の国際特許を申請済み。2011年後半にも量産化、BBS及び各自動車メーカーブランドで発売する。
7月アルミ圧延品稼働率、89.0%
板類94.5%、押出類81.0%に
日本アルミニウム協会によると、7月のアルミ圧延品の稼働率は89.0%と、前年同月の78.5%に比べ10.5ポイントアップした。
品種別では板類の稼働率は94.5%。昨年7月の86.8%からは7.7ポイント上昇。生産能力は12万120dで変らないものの、生産量は11万3,529d、8.9%増となった。押出類の稼働率は81.0%で、1年前に比べると13.2ポイントの大幅アップ。生産能力が8万3,652d、8.9%減になるとともに、生産量は6万7,741d、8.9%増と伸びた。
日軽金のタイ子会社が1基増設
冷間圧延機、年産3.8万dに倍増
日本軽金属(石山喬社長)は7日、100%子会社のニッケイ・サイアム・アルミニウム・リミテッド(タイ・バンコク、杉田俊一社長、資本金1億4,100万バーツ)が冷間圧延機1基を増設、アルミ板材の生産量を現在の年約1万7,500dから、2014年に3万8,000dに倍増させると発表した。
同社はアルミおよびアルミ合金を材料とする板、コイル、箔を生産。熱間圧延機、冷間圧延機、箔圧延機など各1ラインを保有。東南アジアで唯一熱間圧延機を所有する圧延メーカーとして事業展開を図っている。ASEANの経済成長、FTA(自由貿易協定)の進展などを背景に現地調達化の動きが加速する中で自動車熱交用フィン材をはじめ、箔、建材など製品全般にわたって供給拡大要請と引き合いが急増。熱間能力は既に年間約4万dと余裕があるものの、冷間能力が不足して増量要請に応えられないため、冷間圧延機の導入により供給能力の増強を図る。
増設する4段冷間圧延機はイタリアのダニエリ(DANIELI)社製。投資金額は均熱炉、焼鈍炉を含めて5億バーツ(14億円)。12年3月に完成し、4月から稼働を開始する予定。これにより生産規模は10年計画の約1万7,500dから14年には約3万8,000dを見込む。
YKK AP、秋田工場を閉鎖
ビル用サッシ、東北事業所に移管
YKK AP(吉田忠裕社長)は7日、11年3月末までにビル用サッシの生産拠点である秋田工場(秋田市御所野下堤3-2-1)を閉鎖、生産を東北事業所(宮城県大崎市)に移管すると発表した。同社は国内建材事業の構造改革の一環として、全国の製造・供給拠点の再編による収益基盤の強化と供給体制の全体最適化に取り組んでいる。
秋田工場は84年に操業を開始。敷地面積は2万9,716u(約9,000坪)。社員は73名で、工場閉鎖に伴い、東北事業所に異動させる。
新日軽が生産体制再編
11年9月、押出形材の高岡工場閉鎖
小矢部・立野と住生活G工場に移管
新日軽(杉本正和社長)は2日、生産子会社である新日軽北陸(富山県高岡市本郷、飯島晋社長)の高岡工場(高岡市本郷)を2011年9月末で操業停止すると発表した。10年10月以降、同社の小矢部工場(富山県小矢部市浅地)と立野工場(高岡市宝来町)および住生活グループの生産工場に順次移管する。
新日軽北陸は旧北陸製造所を承継し、新日軽の生産子会社として住生活グループが新日軽を買収した10年4月に発足、高岡・小矢部・立野の3工場を拠点としていた。
高岡工場は1957年、北陸軽金属工業(後のホクセイアルミ、現新日軽)の主力工場として操業を開始。現在、アルミ押出形材を小矢部工場(アルミ押出形材、ビル用サッシ、エクステリア)と立野工場(住宅用サッシ)に供給している。
同工場は敷地面積8万2,000u、建屋面積5万7,402u。従業員数は8月末現在で424名(うち、正社員250名)。押出機を7基(2500d1基、2360d1基、2000d1基、1630d4基)保有しており、アルミ押出形材生産量は月2,500d。また、小矢部工場は敷地面積17万u。4000d押出機1基を保有し、生産量は月700d。
高岡工場は操業開始から半世紀を超える歳月を経て建物や生産設備の老朽化が進み、現有の設備で更なる生産性の向上を図ることが困難な状況となっている。
新日軽および新日軽北陸は今年4月の住生活グループ入りを契機に、グループ内における資材購入と物流の共同化、商品規格の統一化、IT基盤の統合整備などの施策を進めている。生産設備においてもグループ全体での有効活用を図るため、生産体制を構築する。
新日軽北陸全体では従業員数1,446名(うち正社員1,031名)。高岡工場の閉鎖に伴い、正社員250名は近隣工場に配転させるものの、契約社員の再雇用については今後の状況を踏まえて検討する。また、跡地の利用方法も未定としている。
上期Alホイール供給、77%増
国内生産75%増、輸入80%増
日本アルミニウム協会・車輪委員会がまとめた10暦年上期のアルミホイール生産・販売実績によると、総供給量は841万1,271個、前年同期比76.7%増となった。
このうち国内生産量は571万7,443個、75.2%増。国内メーカーの海外現地子会社及び協力工場からの輸入量も269万3,828個、80.0%増と引き続き大幅に伸びた。海外生産比率は32.0%で、前年上期の31.5%に比べて0.5ポイントアップ。
一方、販売量は839万7,501個、66.0%増。国内販売が820万1,458個、65.9%増となったほか、輸出も19万6,043個、70.0%増と好調であった。
古河スカイが初出展
独で開催「ALUMINIUM 2010」
古河スカイは9月14〜16日、ドイツのエッセン市で開催される「ALUMINIUM 2010」へ出展する。これまで中国上海市で開かれる「ALUMINIUM CHINA」には07年から4年連続で出展しているが、「ALUMINIUM 2010」は今回が初めて。
同展示会は2年に1回行われる世界最大規模のアルミ産業展で今年が9回目。世界約40ヵ国からおよそ650社、日本からは古河スカイの他、三建産業(工業炉)、京浜精密工業(自動車部品)の2社が参加するが、アルミ圧延メーカーでは同社が初めて。入場者数は世界90ヵ国以上から1万8,000人超が見込まれている。
古河スカイの展示ブースは面積が96u。会社紹介のほか、自動車用熱交換器、コンプレッサーホイールなどを展示する。
同社はエルバル社(ギリシア)への技術供与と共同販売会社の運営、ブリッジノース社(英国)への資本参加など欧州地域での事業拡大に積極的で、ドイツに欧州事務所も開設している。今回の出展は、欧州地域での活動および製品の紹介と、今後の新たな事業展開につながるグローバルなユーザーとの商談が主眼としている。
トステムが次世代住まい体験の
「スマイルエコ・コレクション」
トステムは9月18〜19日、パシフィコ横浜で環境に配慮した次世代の住まいを体験・体感できる「トステム・スマイルエコ・コレクション2010」を開催する。
今年発売の最新エコ商品やリフォーム商材を紹介。また、自然エネルギーを体感できる展示や、断熱に関する子供向け3Dシアター、アルミの端材を再利用した万華鏡作り、新築住宅を建てる際の通風計画などの体験・体感型展示や各種セミナーを開催。次世代の環境配慮型住宅について子どもから大人まで楽しみながら理解を深めることができる内容となっている。
さらに、女優の工藤夕貴さんや末吉竹二郎氏(国連環境計画金融イニシアチブ特別顧問)、アナウンサーの木佐彩子さんによるエコ対談、俳優の渡辺篤史さんによる住まいのトークショーなどのイベント開催も予定されている。会場は各日先着1,000名に苗木がプレゼントされる。
入場は無料だが、招待状または事前のインターネット登録が必要。問い合わせは0120-126-001。
11月にダイカスト会議・展示会
104社出展、研究論文発表30件
日本ダイカスト協会(会長=甲斐宏エーケーダイカスト工業所社長・写真)は11月25〜27日、パシフィコ横浜で「2010日本ダイカスト会議・展示会」を開催する。最先端の技術・研究の講演、パネルディスカッションと現場改善事例発表および最新の設備機器・製品が紹介される。
会議・展示会では出展者による製品・技術セミナー(無料)のほか、パネルディスカッション(無料)「自動車産業の方向性と日本のダイカストの未来」、ダイカスト工場見学(有料)、会議(研究論文発表)30件(有料)、現場改善事例10件(無料)が予定されている。参加費用は協会会員4万円(9月24日までの料金到着の早期割引で3万円)、一般8万円(7万円)。問い合わせ・申込みは電話03-3434-1885/FAX8829まで。
なお、展示会出展予定企業は以下の通り。【ダイカストマシン・射出成形機】(9社)宇部興産機械▽エーケー産業▽KDK産業▽JSW & BUHLEER MACHINERY▽篠塚製作所▽ソディックプラステック▽東芝機械▽東洋機械金属▽ヒシヌママシナリー【ダイカストマシン周辺装置】(22社)アーレスティテクノサービス▽久保製作所▽コスメック▽三和精密工業▽助川電気工業▽セイコーエンジニアリング▽ダイエンジニアリング▽ダイコート▽辰巳製作所▽田辺工業▽テクノメタル▽東京モーレックス坩堝▽東芝機械成形機エンジニアリング▽豊興工業▽ナノキャスト▽ニッチュー▽日本ダイニスコ▽明和eテック▽山口技研▽豊電子工業▽ロボテック【金型関連】(20社)RTM▽N・I・Nジンガー▽オリエンタルエンヂニアリング▽カナック▽キャステック▽ダイナモ▽チャンピオン工業▽テクノコート▽デンソン▽特殊電極▽寿原テクノス▽Dong Ying(台湾)▽南武▽日本ガイシ/NGKファインモールド▽Ninbo Shengji Mechanical(中国)▽ハードロック工業▽日立金属/日立金属工具鋼▽ビヨンズ▽ファインウエルド豊和▽吉田金型工業【炉】(16社)アイプリシメータ▽エコム▽コーレンス▽三建産業▽大紀アルミニウム工業所▽TOKAI▽トウネツ▽ニシオテック▽日本ルツボ▽広築▽ファーネス化工機▽北陸テクノ▽MARUKA▽宮本工業所▽メイチュー▽LETHIGUEL【潤滑・離型剤】青木科学研究所▽ケムトレンドジャパン/双日マシナリー▽日米▽日華化学▽日本ファンドリーサービス▽ヘンケルジャパン▽MORESCO▽ユシロ化学工業▽リスダンケミカル▽リューベ【ダイカスト製品】(11社)アーレスティ▽建和国際企業有限公司▽上海東岩机機零部件有限公司▽瑞章精密工業(台湾)▽筑波ダイカスト工業▽東京理化工業所▽日本ダイカスト技術研究所▽フルチュウ▽日比野工業▽フォクスコン・ジャパン▽リョービ【後処理】(6社)キンセイマテック▽ケージーケー▽コヤマ▽三晶▽新東工業新東ヱスビーテックカンパニー▽中央発明研究所【検査測定機器】(4社)エクスロン・インターナショナル▽サーモフィッシャーサイエンティフィック▽東芝ITコントロールシステム▽浜松ヒートテック【ソフトウェア】(4社)イーケーケージャパン▽茨城日立情報サービス▽住商情報システム▽テラバイト【その他】(2社)。
トステムの「建デポプロ」
柏店オープン、全国4ヵ所目
トステムはこのほど、プロユーザー限定の総合建材マート「建デポプロ」柏店をオープンした。千葉県内では初の出店。あらゆる建築資材を1ヵ所で提供できるワンストップショッピングの場の提供として、「建デポプロ」の全国展開を進めており、これまでに東京都、埼玉県内で計3店舗を出店済み。
取扱商品は建築プロユーザー向けの建築資材役3万点。営業日は年末年始を除き、年中無休。営業時間は月〜土が6時30分〜19時30分、日・祝日は9時〜19時。
日本アルミ協会と全国軽商会共催
東・名・阪で「アルミ技術研修会」
日本アルミニウム協会と全国軽金属商協会は会員を対象に、第49回「アルミニウム技術研修会」を開催する。開催日時及び会場は▽東京:11月9日/日本青年館(定員216名)▽名古屋:同11日/名古屋銀行協会(120名)▽大阪:同12日/OMMビル(100名)。時間はいずれも午後1時30分〜4時50分。
主な内容は▽自動車用蓄電池の開発状況と今後の展開(トヨタ自動車技術統括部先端・先行企画室主幹岡嶋博司)▽LED照明の最新技術と今後の展望(LED照明推進協議会企画運営副委員長下出澄夫)▽環境共生型住宅の一連の開発〜Aluminum House Project〜(アトリエ・天工人代表取締役山下保博)。
参加費は2,000円。問い合わせ・申込みは電話03-3538-0221/FAX0233、Eメール:k-iida@alkyo.jp。締切りは10月8日だが、定員になり次第受付けを終了。
工作機械展「JIMTOF2010」開催
10月28日から東京ビッグサイト
工作機械業界における世界3大見本市のひとつ「JIMTOF2010」(主催:日本工作機械工業会)が10月28日〜11月2日の6日間、東京ビッグサイトで開催される。統一テーマ「モノづくり 未来を創る 夢づくり」の下、世界19ヵ国・地域から573社の出展が予定されている。
展示会では工作機械、鍛圧機械、工作機器・工具・試験機器、特殊鋼工具、超硬工具、光学測定機器、精密測定機器、CAD/CAMなど、広範囲な分野での最新の製品・技術が紹介される。来場者は14万人を見込んでいる。
展示会と併せて、基調講演:課題解決先進国─日本の役割(三菱総合研究所・小宮山宏理事長)▽特別講演(日野自動車・鈴木孝幸技監)や、航空機産業をテーマにしたセミナーとして、▽航空機用エンジンの現状と工作機械(IHI)▽航空機製造におけるCFRP加工について(富士重工業)とパネルディスカッション「航空機産業への参入を目指す地域クラスターのモノづくり」、企画展示:匠による超高性能パワートレインの手組み工程展示、などが開催される。すべて参加費は無料だが、講演会・パネルディスカッション・セミナーは事前申込みが必要(www.jimtof.org/)。
製品協・試験研究センター開催
研究発表会「潤滑アルマイト」
軽金属製品協会試験研究センターは10月5日午後1時30分〜5時、アープセンタービル(港区赤坂)で研究発表会「潤滑アルマイト」を開催する。協賛はアルミ表面技術研究所とアルミ製品センター。
内容は、▽挨拶(研究の動機)=軽金属製品協会・菊池哲▽潤滑アルマイトの現状:潤滑の理論/アルマイトの潤滑処理方法/潤滑アルマイトの目的と用途例=アルミ表面技術研究所・前嶋正受▽潤滑処理法の研究:IQコート法(ヨウ素含浸)/フッ素コート法/その他(ドライルーブ法、二硫化モリブデン法など)=アルミ製品センター・遠藤哲▽潤滑性評価方法の研究:ボールオンディスク試験機を用いた摩擦係数試験条件の検討と標準試験条件の考え方/二硫化モリブデン法、フッ素コート法など各種潤滑皮膜の性能比較=アルミ製品センター・小山田誠▽今後の課題=菊池哲。 受講料は▽軽金属製品協会会員企業:1万円(テキスト代込み)▽アルミ表面技術研究所・アルミ製品センター関係企業:5,000円(テキスト代のみ)▽一般:3万円(テキスト代込み)。問い合わせ・申込みは電話0297-78-2511/FAX2278まで。
アーレスティのダイカスト部門
国内・北米ともに下期鈍化予想
アーレスティは2011年3月期におけるダイカスト事業部門の収益見通しは表の通り、売上高は844億円、前期比17.8%増、営業利益は29.5億円と4.9倍を見込む。
第1四半期の決算説明資料の中で明らかにしたところによると、第1四半期の通期計画に対する進捗率は売上高で27%、営業利益で33%と、計画値を上回る進捗率。地域別でも国内、北米地域で売上・利益ともに計画に対して好調な滑り出しとなっている。
ただ、回復のペースが鈍化しており、下期の不透明感が強いため、通期の予想は5月発表の期初予想と変わりない。
素形材センターがセミナー開催
これからのMg鍛造の可能性を拓く
素形材センターは11月25日午後1時〜5時30分、機械振興会館(東京都・芝公園)でセミナー「これからのマグネシウム鍛造の可能性を拓く─マグネ鍛造部材技術開発プロジェクトの成果報告」を開催する。内容は▽特別講演:「ものづくりの羅針盤─不況の先にみえるものは」(産総研つくばイノベーションアリーナ推進室長・東工大特任教授渡邉政嘉▽講演(成果報告):プロジェクト概要紹介(マグネ鍛造部材技術開発プロジェクトリーダー・大阪府大教授東健司)/高品質・低コスト化を実現する連続鋳造法による鍛造用マグネ合金ビレットの開発(三協マテリアル・マグネ統括部用途開発課・清水和紀▽高信頼性マグネ合金鍛造部材製造プロセスの開発(産総研金属材料組制御研究グループ長・斎藤尚文)▽軽量化・高強度化に応えるマグネ鍛造部材開発の紹介:汎用プレス機による連鋳材からの鍛造品の製品化(協業組合菊水フォージング理事技監・福井毅)/マグネ鍛造品のコストダウンと小型鍛造品への適用(宮本工業技術顧問・関口常久)/ダイカスト鋳造に鍛造を組み合わせた鋳鍛造プロセスでの材料特性とその適用(三井金属鉱業部品事業本部ダイカスト事業部企画室長・二宮隆二)/マグネ薄板複合鍛造技術の紹介(カサタニ技術部開発技術課桂重弘)▽マグネ合金のリサイクルに係わる研究開発:マグネ材をリサイクル可能とするための不純物除去技術の開発(産総研環境管理技術研究部門・古屋仲茂樹)/固体リサイクル材の鍛造素材化(産総研先進製造プロセス部門・松崎邦男)/質疑応答。参加費は無料。問い合わせ・申込みは素形材センター(電話03-3459-6900/FAX6911)まで。締切は11月19日。
文化シヤが子会社2社合併
ドア・パーティション事業強化
文化シヤッターはこのほど、10月1日付で連結子会社で、ドア製造のティアール建材(埼玉県上尾市、坂本龍二社長)とハーティション製造のビーエス建材(東京都文京区、野口正男社長)の2社を合併させるとともに、新会社が実施する株主割当増資を引き受けると発表した。
グループの中核事業の一つであるドア・パーティション事業の強化・拡大策として、東日本における生産・供給体制を整備し、市場変化への対応力を高めるとともに、顧客ニーズへのきめ細かな対応を図るのが狙い。ティアール建材を存続会社とする吸収合併方式で行い、ビーエス建材は解散する。
株主割当増資は10月2日に払い込で実施、債務超過である両社の財務基盤を強化し、効率的な事業経営を目指す。調達額2億円のうち資本組入額は1億円。これにより合併会社の新資本金は1.9億円となる。
「メタレックス2010」開催
タイ会議・展示会事務局(TCBE)とリード・トラデックス社は1日、11月24日〜27日、バンコクの国際貿易・展示センター(BITEC)において「メタレックス(METALEX)2010」を開催すると発表した。
ASEAN最大の工作機械と金属加工技術の国際貿易展示会・会議。11の国際パビリオンを含む総面積4万5,000uの会場に、50ヵ国・2,700の出展者が約4,000の最新の設備・技術を展示する。世界中から5万5,000人の参加が見込まれている。展示会と併せて、500にのぼる会議セッションが予定されている。展示会の詳細はウェブサイト(www.metalex.co.th/)。
日本製箔が加工賃s40円値上げ
10月から電解コンデンサ用Al箔
日本製箔は8日、電解コンデンサ用アルミニウム箔の加工賃改定を行うと発表した。
電解コンデンサ用アルミ箔を対象にsあたり40円値上げする。10月1日出荷分から実施する。
電解コンデンサ用アルミ箔の需要はリーマンショック前の数量にまで回復し、さらに足元では過去最高水準に達しているが、採算面では依然として極めて厳しい状況にあるという。
同社は「ユーザーの薄肉化の進捗、要求品質の高度化がコストアップ要因となっており自社努力だけでは吸収できない」「増加する需要に対して安定的な供給を確保するためには人員増強や設備、生産環境のさらなる強化が必要」としている。このため、「対応策を熟慮検討してきたが、ユーザーにコスト増の一部負担をお願いせざるを得ない」という。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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