マグネシウム業界待望の本格的な総合技術事典。最新のマグネシウム技術、研究成果、理論、各種資料などを最大限盛り込む。


日本マグネシウム協会 編

マグネシウム技術便覧


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 旧版『マグネシウム便覧』刊行から四半世紀以上が経過しており、その間の各種マグネシウム技術の発達およびその応用技術分野の展開には実にめざましいものがある。
 この図書は、旧版を全面的に見直し、最新のマグネシウム技術、研究、理論、各種資料などを可能なかぎり盛り込んだものであり、執筆者としてそれぞれの分野のエキスパート47名の協力を仰いでいる。マグネシウム業界待望の本格的な技術ガイドブック。


主な目次内容

1. マグネシウム産業の歴史

 1.1 マグネシウムの発見と黎明期(1800〜1880)…(根本 茂)……2
  1.1.1 マグネシウム元素の発見 2
  1.1.2 工業化に至る黎明期 2
 1.2 マグネシウム産業の創生期から工業化時代(1880〜1945)……3
  1.2.1 世界のマグネシウム製錬工業基礎準備期(1880〜1945)……3
   1.2.1.1 ドイツ……3
   1.2.1.2 フランス……4
   1.2.1.3 イギリス……5
   1.2.1.4 アメリカ……5
   1.2.1.5 カナダ……6
   1.2.1.6 その他の国……6
  1.2.2 日本のマグネシウム産業勃興と軍需産業(1921〜1945)……6
   1.2.2.1 日本のマグネシウム工業の生い立ち……7
   1.2.2.2 戦時下における軍需産業……8
   1.2.2.3 民・軍需品としてのマグネシウムの用途……9
   1.2.2.4 終戦時の業界動向……10
 1.3 戦後のマグネシウム産業の再開と復興(1946〜現在)……11
  1.3.1 産業崩壊と再建への苦難の道(1946〜1956)……11
  1.3.2 加工技術の研究促進と第2の製錬会社の誕生(1957〜1966)……12
  1.3.3 マグネシウム製錬対策実らず国内製錬撤退(1967〜現在)……14
   1.3.3.1 通商産業省、マグネシウム製錬対策に動く……14
   1.3.3.2 再びマグネシウム製錬企業化の動き活発化……14
   1.3.3.3 塩化マグネシウムおよび苦汁開発計画実らず……15
   1.3.3.4 第3の製錬業の発足……15
   1.3.3.5 国際情勢変革の中での国内製錬の撤退……15
 1.4 マグネシウムの製品開発……16
  1.4.1 マグネシウムの需要構成……16
  1.4.2 構造用材料の最大市場は自動車産業……17

2. マグネシウム製錬

 2.1 マグネシウム資源…(河本文夫)……33
  2.1.1 炭酸塩鉱物……33
  2.1.2 ケイ酸塩鉱物……33
  2.1.3 硫酸塩鉱物……33
  2.1.4 塩化物……33
  2.1.5 水酸化物……34
 2.2 製錬法……34
 2.3 電解法……35
  2.3.1 歴史……35
  2.3.2 I.G.電解法……36
  2.3.3 Dow電解法……37
  2.3.4 NL電解法……38
  2.3.5 Magnola電解法(Noranda電解法)……39
  2.3.6 AMC(Nalco)電解法……40
  2.3.7 カーナライト法……40
 2.4 電解炉(電解槽)……41
  2.4.1 電流効率……41
  2.4.2 電力原単位……41
  2.4.3 電解浴……42
  2.4.4 電解炉の動向……43
  2.4.5 Dow電解炉……44
  2.4.6 I.G.電解炉……44
  2.4.7 Alcan電解炉……45
 2.5 熱還元法……46
  2.5.1 概要……46
  2.5.2 炭素還元法……46
  2.5.3 カーバイド還元法……47
  2.5.4 アルミニウム還元法式……47
  2.5.5 ケイ素還元法……47
   2.5.5.1 Pidgeon法……48
   2.5.5.2 スラグ内熱炉……50
   2.5.5.3 I.G.法……50
   2.5.5.4 Bagley法……51
   2.5.5.5 K.G.法……51
 2.6 地金の品質……52
 2.7 統計……52
 2.8 世界のマグネシウム製錬工場……52

3. マグネシウムとその合金の物性

 3.1 物理的性質…(小島 陽)……55
  3.1.1 原子的性質……55
  3.1.2 結晶構造……55
  3.1.3 密度……57
  3.1.4 線膨張係数……57
  3.1.5 比熱……59
  3.1.6 熱伝導率……60
  3.1.7 その他の熱的性質……60
   3.1.7.1 融点……60
   3.1.7.2 沸点……60
   3.1.7.3 蒸気圧……60
  3.1.8 電気伝導率……62
  3.1.9 磁気的性質……63
 3.2 化学的性質……64
 3.3 その他の特性……64
  3.3.1 減衰能……64
  3.3.2 切削性……64
  3.3.3 耐くぼみ性……65
  3.3.4 電磁遮蔽性……65
  3.3.5 寸法安定性……65
  3.3.6 リサイクル性……65
 3.4 水素吸蔵特性…(藤井博信、折茂慎一)……66
  3.4.1 Mg系およびMg2Ni系合金……66
  3.4.2 ナノ構造化したMg2Ni合金……68
  3.4.3 非晶質化したMg50Ni50合金……68
  3.4.4 ナノ複合化したMg系合金……69
  3.4.5 新規3元系、4元系Mg合金を目指した探索研究……70

4. マグネシウム合金概説

 4.1 状態図…(佐藤英一郎)……71
  4.1.1 マグネシウム合金状態図の構成……71
  4.1.2 実用マグネシウム合金状態図……71
   4.1.2.1 2元系状態図……71
   4.1.2.2 3元系状態図……72
 4.2 マグネシウム合金の一般的性質……73
  4.2.1 マグネシウム合金の種類と諸特性……73
   4.2.1.1 一般構造材……73
   4.2.1.2 耐熱性マグネシウム合金……75
 4.3 合金設計…(森永正彦、二宮隆二)……97
  4.3.1 はじめに……97
  4.3.2 分子軌道計算……97
  4.3.3 古典的なパラメーターによる強度予測……97
  4.3.4 新しい合金パラメーター……99
  4.3.5 合金パラメーターとその平均……99
  4.3.6 マグネシウム合金の機械的性質の予測……100
   4.3.6.1 室温硬さ……100
   4.3.6.2 室温における耐力と引張強さ……101
   4.3.6.3 高温引張強さとクリープ強度……102
   4.3.6.4 合金設計の指針……102
  4.3.7 合金設計……103
  4.3.8 おわりに……103

5. マグネシウムとその合金の塑性変形と加工性

 5.1 マグネシウムの塑性変形…(佐藤裕之)……105
  5.1.1 すべり変形……105
   5.1.1.1 六方晶におけるすべり系……105
   5.1.1.2 マグネシウムにおけるすべり系……106
  5.1.2 双晶変形……106
   5.1.2.1 六方晶における双晶変形……106
   5.1.2.2 マグネシウムにおける双晶……107
  5.1.3 転位論的アプローチ……108
   5.1.3.1 積層欠陥……108
   5.1.3.2 部分転位……108
   5.1.3.3 転位間の相互作用……110
 5.2 多結晶体の塑性変形…(村上 雄)……111
 5.3 組織学的因子の影響……113
  5.3.1 結晶粒径の影響……113
  5.3.2 加工組織の特徴……113
 5.4 合金元素と加工性……114
  5.4.1 室温における多結晶の引張特性に及ぼす合金元素の影響……114
  5.4.2 高温変形と加工性……115
  5.4.3 動的再結晶……116
 5.5 超塑性…(東 健司、渡辺博行)……119
  5.5.1 マグネシウム合金およびその複合材料における超塑性……119
  5.5.2 超塑性挙動……120
  5.5.3 超塑性材料の製造プロセス……120
  5.5.4 超塑性変形機構……123
  5.5.5 超塑性成形……123
 5.6 クリープ変形…(佐藤裕之)……125
  5.6.1 変形機構領域図……126
   5.6.1.1 拡散クリープ……127
   5.6.1.2 べき乗則クリープ……127
  5.6.2 無次元化した規格化クリープ速度……127
  5.6.3 マグネシウム合金の規格化クリープ強度……128
  5.6.4 破壊機構領域図……129

6. マグネシウム合金の熱処理

 6.1 純マグネシウムおよびマグネシウム合金での拡散…(藤川辰一郎)……131
  6.1.1 はじめに……131
  6.1.2 各種の拡散係数……131
  6.1.3 純マグネシウムにおける自己拡散……132
  6.1.4 純マグネシウムにおける不純物拡散……133
  6.1.5 マグネシウム合金における拡散……134
  6.1.6 純マグネシウムにおける粒界拡散……134
  6.1.7 純マグネシウムおよびマグネシウム合金における水素の拡散……135
  6.1.8 おわりに……135
 6.2 マグネシウム合金の再結晶…(村上 雄)……136
  6.2.1 回復および再結晶……136
  6.2.2 熱間圧延後の再結晶および粒成長……138
 6.3 マグネシウム合金の時効析出…(里 達雄)……139
  6.3.1 析出の基礎……139
  6.3.2 各種マグネシウム合金の時効挙動……144
 6.4 マグネシウム合金の熱処理技術…(小池 進)……151
  6.4.1 熱処理の種類……151
  6.4.2 熱処理条件……151
   6.4.2.1 溶体化処理……151
   6.4.2.2 時効析出処理……151
  6.4.3 熱処理作業……153

7. マグネシウム合金の鋳造

 7.1 鋳造用マグネシウム合金…(鎌土重晴)……155
  7.1.1 砂型および金型鋳造用マグネシウム合金……155
   7.1.1.1 Mg-Al系……155
   7.1.1.2 Mg-Zr系……157
  7.1.2 ダイカスト用マグネシウム合金……157
  7.1.3 ダイカスト用耐熱マグネシウム合金の開発状況……158
 7.2 マグネシウム合金の溶解法……159
  7.2.1 溶解…(杉浦泰夫)……160
   7.2.1.1 溶解設備……160
   7.2.1.2 溶解用冶工具……160
   7.2.1.3 溶解作業……160
  7.2.2 脱ガス…(茂木徹一、佐藤英一郎)……162
  7.2.3 結晶粒微細化処理……163
   7.2.3.1 はじめに……163
   7.2.3.2 結晶粒微細化の技術と機構……163
   7.2.3.3 地金純度と結晶粒微細化……165
 7.3 マグネシウム合金の鋳造法……165
  7.3.1 砂型鋳造法……165
   7.3.1.1 模型…(小池 進)……165
   7.3.1.2 鋳物砂……166
   7.3.1.3 各種造型法……168
   7.3.1.4 鋳造方案…(杉浦泰夫)……171
   7.3.1.5 欠陥とその対策(小池 進)……175
  7.3.2 ダイカスト法……180
   7.3.2.1 コールドチャンバーダイカスト…(久保木勲)……181
   7.3.2.2 ホットチャンバーダイカスト…(増田善彦)……187
   7.3.2.3 ダイカスト金型…(松村正博、榊原勝弥)……198
   7.3.2.4 欠陥とその対策……201
  7.3.3 射出成形法…(斉藤 研)……211
   7.3.3.1 射出成形機と付帯設備……211
   7.3.3.2 射出成形作業……212
   7.3.3.3 金型……213
   7.3.3.4 成形品の特徴……214
   7.3.3.5 欠陥とその対策……215
   7.3.3.6 まとめ……215
  7.3.4 その他の鋳造法……215
   7.3.4.1 精密鋳造法(石膏およびロストワックス法)…(曽我石一郎)……215
   7.3.4.2 金型および低圧鋳造法…(伊藤 普j……221
   7.3.4.3 半凝固・半溶融成形加工法…(鎌土重晴)……225
 7.4 仕上げ(増田善彦)…………229
  7.4.1 プレスによる切断……229
  7.4.2 ショットブラストによる研掃……229
  7.4.3 バフ、サンダーによる研磨……230
 7.5 封孔処理……231
  7.5.1 含浸剤……231
  7.5.2 封孔処理作業……232

8. マグネシウム合金の塑性加工

 8.1 展伸用マグネシウム合金(鎌土重晴)……235
  8.1.1 Mg-Al-Zn系合金……235
  8.1.2 Mg-Zn-Zr系合金……235
  8.1.3 Mg-Li系合金……235
 8.2 スラブ・ビレットの製造(伊藤 普j……236
  8.2.1 溶 解……237
  8.2.2 造 塊……239
  8.2.3 インゴットの欠陥……240
 8.3 マグネシウム合金の圧延(清水 亨)……241
  8.3.1 スラブ……241
  8.3.2 圧延スケジュール……242
  8.3.3 潤滑剤……242
  8.3.4 熱間圧延……242
  8.3.5 コイリング……243
  8.3.6 冷間圧延……243
  8.3.7 仕上げ……243
   8.3.7.1 調質……244
   8.3.7.2 ローラー・レベリング……244
   8.3.7.3 加熱歪み直し……244
  8.3.8 表面処理……244
  8.3.9 検査および欠陥……244
   8.3.9.1 検査……244
   8.3.9.2 欠陥……244
 8.4 マグネシウム合金の押出し…(岡庭 茂)……245
  8.4.1 押出し設備……245
  8.4.2 押出し工具……246
  8.4.3 押出し作業……248
   8.4.3.1 押出し安全性……248
   8.4.3.2 押出し操業……248
  8.4.4 機械的性質……250
 8.5 マグネシウム合金の鍛造…(原田雅行)……251
  8.5.1 鍛造設備……251
   8.5.1.1 鍛造機械……251
   8.5.1.2 鍛造付帯設備……252
  8.5.2 鍛造用材料……254
   8.5.2.1 鍛造用素材……254
   8.5.2.2 マグネシウム鍛造用合金……255
  8.5.3 鍛造作業……258
   8.5.3.1 鍛造方法……259
   8.5.3.2 型鍛造とグレン・フロー制御……261
   8.5.3.3 鍛造温度……263
   8.5.3.4 鍛造性……265
   8.5.3.5 鍛造力量と成形限界……267
   8.5.3.6 潤滑……267
   8.5.3.7 検査……268
 8.6 マグネシウム合金板の成形加工…(西村 尚)……269
  8.6.1 成形に用いられるマグネシウム合金板の種類と成形性指標……269
  8.6.2 成形区分と成形性指標……270
  8.6.3 曲げ加工……272
  8.6.4 張出し加工……273
  8.6.5 深絞り加工……274
  8.6.6 マグネシウム合金板の成形条件……274
  8.6.7 ラバーフォーミング…… 276
 8.7 マグネシウム合金の粉末冶金…(菅又 信)……276
  8.7.1 マグネシウム粉末冶金材料の現況……276
  8.7.2 実用マグネシウム合金のP/M法による性能向上……277
  8.7.3 急冷凝固法による新マグネシウム合金……278
  8.7.4 メカニカルアロイング法による新マグネシウム合金……279

9. マグネシウム合金の急冷凝固

 9.1 非平衡相化の特徴…(井上明久)……281
 9.2 Mg基アモルファス合金の生成と性質……281
 9.3 鋳造法によるバルクアモルファス合金の生成と性質……283
 9.4 温間押出し成形によるバルクアモルファス合金の作製と性質……285
 9.5 アモルファス粉末の温間押出しによるナノ結晶Mgバルク合金の作製と性質……285
 9.6 hcp-Mg過飽和固溶体粉末の温間押出しによるナノ結晶Mgバルク合金の作製と性質……287
 9.7 まとめ……289

10. マグネシウム合金の切削加工

 10.1 はじめに…(小川 誠)……291
 10.2 切削加工概説…(嵯峨常生)……292
  10.2.1 被削性……292
  10.2.2 切削抵抗……292
  10.2.3 工具寿命……293
  10.2.4 表面粗さ……295
  10.2.5 切りくず処理……295
   10.2.5.1 切りくず形態……295
 10.3 マグネシウム合金切削の特徴…(小川 誠)……296
  10.3.1 切りくず生成と切削機構……296
  10.3.2 切りくずの燃焼とその防止……297
  10.3.3 工具逃げ面付着物の発生とその抑制……299
  10.3.4 切りくずの飛散と連続化……301
 10.4 旋削加工…(嵯峨常生)……301
  10.4.1 切削抵抗の傾向……301
  10.4.2 外周旋削切削温度……303
  10.4.3 切削油剤……305
 10.5 穴あけ加工…(小川 誠)……306
  10.5.1 ドリル加工と切りくず形状……306
  10.5.2 純マグネシウム鋳物の深穴ドリル加工……307
  10.5.3 ダイカスト薄板のドリル加工……309
 10.6 チクソモールディング原料ペレットと切削……310

11. マグネシウム合金の腐食と表面処理

 11.1 マグネシウム合金の腐食…(中津川勲)……311
  11.1.1 はじめに……311
  11.1.2 基本的特性……311
  11.1.3 耐食性に及ぼす因子……312
   11.1.3.1 合金の影響……312
   11.1.3.2 不純物の影響……312
   11.1.3.3 鋳造条件の影響……313
  11.1.4 各種条件下におけるマグネシウムの腐食挙動……313
   11.1.4.1 大気腐食……313
   11.1.4.2 各種媒体中の腐食……313
   11.1.4.3 全面腐食/糸状腐食……313
   11.1.4.4 異種金属接触腐食……313
   11.1.4.5 応力腐食/水素脆性……314
  11.1.5 おわりに……314
 11.2 接触腐食(梅原博行)……314
  11.2.1 腐食電位列……314
  11.2.2 接触腐食速度に影響する因子……314
  11.2.3 マグネシウム合金と異種金属の接触腐食……315
   11.2.3.1 AZ91Dダイカスト材の塩水噴霧環境での異種金属接触腐食……315
   11.2.3.2 AZ91Dダイカスト材の大気中における異種金属接触腐食……316
  11.2.4 マグネシウム合金とアルミニウム合金との接触腐食……317
  11.2.5 異種金属接触腐食の防止……318
 11.3 前処理…(秋本政弘)……318
  11.3.1 機械的前処理……318
   11.3.1.1 バフ研磨法……318
   11.3.1.2 ベルト研磨法(研磨布紙仕上げ法)……319
   11.3.1.3 ブラスト法(噴射法)……319
   11.3.1.4 ブラシ法……319
   11.3.1.5 スチールウール研磨法……319
   11.3.1.6 バレル研磨法 319
   11.3.1.7 機械的前処理の注意 319
  11.3.2 化学的前処理 319
   11.3.2.1 アルカリ脱脂法 320
   11.3.2.2 乳剤脱脂法 320
  11.3.3 酸洗い処理+表面調整 320
 11.4 めっき…(島村一男)……321
  11.4.1 マグネシウム合金上の無電解ニッケルめっき……321
   11.4.1.1 はじめに……321
   11.4.1.2 当時の情況……321
   11.4.1.3 要求された品質……321
   11.4.1.4 主たる製品例……322
   11.4.1.5 工業規格……322
  11.4.2 マグネシウム合金上のめっき各論……322
   11.4.2.1 初期の頃のめっき法……322
   11.4.2.2 ダウプロセスによるめっき法……323
   11.4.2.3 亜鉛置換……325
   11.4.2.4 ダイレクトニッケルめっき……326
   11.4.2.5 表面調整について……326
   11.4.2.6 青化銅めっき……327
   11.4.2.7 無電解ニッケルめっきとは……328
   11.4.2.8 おわりに……329
 11.5 化成処理(秋本政弘)……330
  11.5.1 クロム系化成処理……330
   11.5.1.1 クロメート皮膜の性能……331
   11.5.1.2 耐食性……331
   11.5.1.3 表面抵抗……331
   11.5.1.4 放射率……332
   11.5.1.5 塗装下地の検査方法……333
  11.5.2 ノンクロメート処理……334
 11.6 陽極酸化の機構…(小野幸子)……335
  11.6.1 はじめに……335
  11.6.2 純マグネシウム上に成長する陽極酸化皮膜……335
   11.6.2.1 皮膜の多孔質セル構造……335
   11.6.2.2 皮膜組成と結晶性……337
   11.6.2.3 陽極酸化皮膜の成長機構……337
   11.6.2.4 封孔処理による皮膜構造変化……337
  11.6.3 ダイカスト上に成長する陽極酸化皮膜……338
   11.6.3.1 SEMによる皮膜の多孔質構造……338
   11.6.3.2 TEMによる皮膜の断面構造と組成……339
  11.6.4 陽極酸化挙動の特徴……340
   11.6.4.1 アルカリ性電解液中での陽極酸化挙動……340
   11.6.4.2 酸性から中性での陽極酸化挙動と電解研磨……341
 11.7 陽極酸化処理…(高谷松文)……341
  11.7.1 皮膜生成……341
  11.7.2 陽極酸化処理……342
   11.7.2.1 外部電源による陽極酸化処理……342
   11.7.2.2 電気化学的な陽極酸化処理……344
  11.7.3 陽極酸化皮膜の耐食性、電気的特性……344
 11.8 塗 装…(壷田貴弘)……346
  11.8.1 はじめに……346
  11.8.2 マグネシウム合金成形品の塗装が脚光を浴びる理由……346
   11.8.2.1 リサイクルが可能……346
   11.8.2.2 軽量・高強度・高延性……346
   11.8.2.3 ノイズシールドが不要……347
   11.8.2.4 高放熱性……347
   11.8.2.5 原料費が安価……347
  11.8.3 マグネシウム合金塗装が採用されている製品例……347
  11.8.4 マグネシウム合金の塗装処理……347
   11.8.4.1 成形加工……347
   11.8.4.2 機械的前処理……348
   11.8.4.3 化成処理……348
   11.8.4.4 プライマー(下塗り)・素地調整(拾いパテ)・研磨(サンディング)……349
   11.8.4.5 塗装工程(下塗り、中塗リ、トップコート)……349
   11.8.4.6 マグネシウム合金用塗料……349
   11.8.4.7 塗装機器・塗装設備……349
   11.8.4.8 マグネシウム合金塗装に関する注意事項……350
   11.8.4.9 塗装費用(例)……350
  11.8.5 おわりに……351

12. マグネシウム合金の溶接と接合

 12.1 序論…(時末 光)……353
 12.2 マグネシウムの溶融溶接…(松本二郎)……355
  12.2.1 溶接性……355
  12.2.2 溶接方法の選択……355
  12.2.3 ティグ溶接……356
  12.2.4 ミグ溶接……357
  12.2.5 電子ビーム溶接……358
  12.2.6 レーザ溶接……358
  12.2.7 マグネシウム溶接部の強度……358
  12.2.8 安全性について……359
 12.3 抵抗溶接…(加藤数良)……360
 12.4 圧 接……360
 12.5 接 着…(時末 光)……361
 12.6 ろう接……362
  12.6.1 ろう付……363
  12.6.2 はんだ付……363
 12.7 機械的接合……363
  12.7.1 リベット結合……364
  12.7.2 ねじ結合……364
  12.7.3 機械的接合における注意事項……364
 12.8 ウエルドボンディング……364
 12.9 熱処理……365
  12.9.1 溶接後熱処理……365
  12.9.2 鋳造品の熱処理……365

13. マグネシウムのリサイクル

 13.1 リサイクル材の分類…(伊藤 普j……367
 13.2 リサイクリング技術……367
  13.2.1 フラックスを使用する再生法……369
   13.2.1.1 るつぼ炉法……369
   13.2.1.2 隔壁フラックス槽法……370
  13.2.2 フラックスレス法……370
   13.2.2.1 2ポット法……370
   13.2.2.2 隔壁ガスバブリング法……371
   13.2.2.3 ガス吹き込みフィルター法……371
   13.2.2.4 減圧ろ過法……371
 13.3 リサイクル品の品質……372

14. マグネシウム合金の取扱い上の注意

 14.1 安全衛生…(河本文夫)……375
 14.2 溶解作業……375
  14.2.1 溶解工場……375
  14.2.2 溶解設備……376
  14.2.3 るつぼの管理……376
  14.2.4 溶解作業……376
 14.3 鋳造作業……377
  14.3.1 砂型鋳造……377
  14.3.2 ダイカスト鋳造……378
 14.4 切削、穴あけなど加工作業…(永井修次)……378
  14.4.1 作業環境の整備……378
  14.4.2 機械加工を行う留意点……378
  14.4.3 一般的な機械加工時に配慮すべき事項……379
  14.4.4 微粉に対する配慮事項……379
  14.4.5 微粉の保管……379
  14.4.6 切粉の保管……380
 14.5 溶解滓(スラッジ、ドロス)の処理(河本文夫)……380
  14.5.1 溶解滓……380
  14.5.2 溶解滓の処理……380
  14.5.3 溶解滓の保管および廃棄……380
 14.6 切削屑、微粉の処理……381
  14.6.1 切削屑について……381
  14.6.2 微粉について……381
  14.6.3 切削屑と微粉の燃焼……381
  14.6.4 焼却処理について……381
  14.6.5 化学処理について……382
 14.7 消化方法……382
  14.7.1 切削屑等の消火……382
  14.7.2 溶解炉内の火災……383
  14.7.3 切削加工中の火災……384

15. マグネシウム合金製品の設計指針

 15.1 マグネシウム材料の自動車への適用…(真鍋 明)……385
  15.1.1 はじめに……385
  15.1.2 自動車の低燃費化……385
   15.1.2.1 温暖化防止と低燃費……385
   15.1.2.2 自動車の低燃費化手段……386
  15.1.3 マグネ化による軽量化……387
   15.1.3.1 マグネシウム部品実用化例……388
   15.1.3.2 今後のマグネシウム部品拡大に向けて……391
  15.1.4 リサイクラブル材料としてのマグネシウム……391
  15.1.5 技術的課題と新技術開発……393
   15.1.5.1 個々の技術課題と新技術……393
   15.1.5.2 総合技術力……394
  15.1.6 さいごに……394
 15.2 マグネシウム材料のポータブルMDへの適用…(柿崎昌彦)……395
  15.2.1 まえがき……395
  15.2.2 MD(ミニディスク)の概要…………395
   15.2.2.1 ミニディスクとは……395
   15.2.2.2 2種類のディスク……395
   15.2.2.3 ATRACで小型化を実現……395
   15.2.2.4 瞬時に選曲……395
   15.2.2.5 音飛びガードメモリー……396
  15.2.3 ポータブルMDの現状(日本)……396
  15.2.4 MZ-E50設計の主なポイント……396
  15.2.5 導入したマグネシウム各部品……396
   15.2.5.1 超小型軽量光ピックアップ……397
   15.2.5.2 超小型軽量ドライブ……398
   15.2.5.3 外筐……398
  15.2.6 表面処理(防錆)……399
   15.2.6.1 無色透明な化成皮膜処理……399
   15.2.6.2 耐摩耗性にすぐれた陽極酸化皮膜処理……400
  15.2.7 製造工程……400
  15.2.8 今後の課題……400
   15.2.8.1 価格……400
   15.2.8.2 部品供給……401
   15.2.8.3 質感(新規表面処理技術)……401
  15.2.9 おわりに……401
 15.3 マグネシウム材料のパソコンへの適用…(樋口和夫)……401
  15.3.1 はじめに……401
  15.3.2 可搬PCのハウジングに要求される特性……402
   15.3.2.1 内部機構の保護、構造体としての強度……402
   15.3.2.2 軽量かつコンパクト……402
   15.3.2.3 放熱、熱分散……402
   15.3.2.4 電磁シールド……402
   15.3.2.5 リサイクル……403
   15.3.2.6 美観および感触……403
  15.3.3 マグネシウムの利用<検討すべき項目とその解決例>……403
   15.3.3.1 材料の選択……403
   15.3.3.2 最適肉厚……403
   15.3.3.3 成形……404
   15.3.3.4 二次加工工数の低減……404
   15.3.3.5 防錆処理……405
   15.3.3.6 マグネシウムと接触して使用される部品の材料及び表面処理……406
   15.3.3.7 サーフェーサ(欠陥穏蔽塗料)……406
   15.3.3.8 外観塗装……407
  15.3.4 マグネシウムの特性<他材料との比較データ>……407
   15.3.4.1 マグネシウムハウジングの放熱効果……407
   15.3.4.2 マグネシウムの電磁シールド効果……408
   15.3.4.3 マグネシウムのリサイクル……409
  15.3.5 おわりに……410

16. マグネシウム合金の製品例

 16.1 自動車…(小原 久)……411
 16.2 航空機……416
 16.3 電動工具……418
 16.4 電子機器(ノートパソコン、パソコン部品、携帯電話)……419
 16.5 電気機器(テレビ、MD、CD、プロジェクター、ヘッドホン、換気扇)……421
 16.6 スポーツ・レジャー用品……423
 16.7 展伸材製品……425
 16.8 その他の製品……428

17. マグネシウムおよびマグネシウム合金の用途

 17.1 アルミニウム合金用…(河本文夫)……429
 17.2 金属還元用(チタン、ジルコニウム製錬)……430
 17.3 ダクタイル鋳鉄用(ノジュラー鋳鉄)……431
 17.4 鉄鋼脱硫用……431
 17.5 防食用マグネシウム陽極……432
  17.5.1 流電陽極法……432
  17.5.2 外部電源法……433
  17.5.3 選択排流法……433
  17.5.4 電気防食法の特徴……433
  17.5.5 電気防食法の適用範囲……433
  17.5.6 流電陽極としての必要条件……433
  17.5.7 マグネシウム陽極の特徴……433
 17.6 粉末用……433
 17.7 電池……434
 17.8 原子炉用……434

18. 試験および検査

 18.1 機械的試験…(鎌土重晴)……435
  18.1.1 引張試験……435
  18.1.2 圧縮試験……437
  18.1.3 曲げ試験……437
  18.1.4 硬さ試験……437
   18.1.4.1 ブリネル硬さ試験……437
   18.1.4.2 ロックウエル硬さ試験……437
   18.1.4.3 ビッカース硬さ試験……438
  18.1.5 絞り試験……438
  18.1.6 衝撃試験……438
  18.1.7 疲労試験……439
  18.1.8 クリープ試験……439
 18.2 組織観察……439
  18.2.1 試料……439
  18.2.2 研摩……440
  18.2.3 化学研摩……440
  18.2.4 電解研摩……440
  18.2.5 エッチング……440
  18.2.6 光学顕微鏡……440
  18.2.7 透過型電子顕微鏡……440
   18.2.7.1 レプリカ法……440
   18.2.7.2 直接観察用薄膜の作製……441
  18.2.8 電子線回折……441
  18.2.9 走査型電子顕微鏡とX線マイクロアナライザ……441
 18.3 非破壊試験……441
  18.3.1 放射線試験……441
   18.3.1.1 X線透過試験……441
   18.3.1.2 γ線透過写真試験……443
   18.3.1.3 厚さ測定に利用……443
  18.3.2 浸透探傷試験……443
   18.3.2.1 蛍光浸透検査法……443
   18.3.2.2 染色浸透検査法……443
  18.3.3 超音波試験……443
   18.3.3.1 反射法……443
   18.3.3.2 透過性……444
   18.3.3.3 共振法……444
 18.4 腐食試験……444

19. マグネシウム関係の規格

 19.1 マグネシウム材料規格対照表…(小原 久)……447
 19.2 マグネシウム材料規格……450