＜表面処理技術・機器・資材＞

アルミニウム製品各種の陽極酸化処理装置

　アルミサッシの陽極酸化装置 （縦吊・横吊、自動・手動、前処理＋封孔、着色、ＥＤ各種まで） を国内外 （東南アジア、中国、ヨーロッパ、アメリカなど） に数多くの実績を有している。
　また、飛行機関連パーツの陽極酸化装置及びケミミル回収装置も国内外問わず、数多く納入している。
　更に、自動車関連パーツもアルミ化に伴い、その陽極酸化装置も数多く納入して、軽量且つ耐久性の有る製品の供給に関与する実績を重ねている。
　その他のアルミ製品に対しても、高速、硬質アルマイト等、各種装置を納入し、且つ、表面処理に関する周辺装置及び回収装置、等数多くの実績を重ねている。

ふっ素除去装置 「F-パック」

　F-パックは、フッ素選択性の吸着樹脂を充填した、可搬式イオン交換塔です。フッ素の排水基準値が 15 mg/L から 8 mg/L へと強化されたことに伴い、2 次処理の必要性が高くなりました。
　F-パックはフッ素排水処理の 2 次処理としてご使用いただけます。上下のワンタッチカプラで簡単に接続でき、飽和吸着状態になった F-パックは弊社工場に持ち帰り、再生処理を行いますので、お客様ではフッ素廃液、汚泥の発生はありません。
　販売方式は、レンタル、リース、お買い上げの中から選択できます。

リニューアルした遮熱塗料商品群 「エコクールシリーズ」

　気候変動にともなう猛暑対策や省エネニーズへの対応、ならびに遮熱塗料の有用性の訴求を目的とした商品群。
　主な特徴は以下のとおり。
�@優れた遮熱性能、省エネルギー効果…エコクールを塗装することで、被塗物の表面温度の上昇を抑制できる。一般塗料に比べコンテナボックスの屋根表面温度が 17℃低くなる実験結果もあり、消費電力の削減など、省エネルギー効果が期待できる。
�A使いやすい基本性能を搭載…エコクールは、下塗塗料を複数選べるため、無機系素材から一般金属面まで幅広く使える。セラミック配合で汚れ防止機能を発揮、防かび・防藻性に優れ、遮熱効果も長く続く。カーボンオフセットに対応、政府による CO₂ 排出量の削減目標に貢献。

アルマイトブラック 555 など

　鯉富士印で知られている同社は、アルミ染料を販売して 30 余年の老舗である。
　カメラ部品、建築材に最適なアルマイトブラック 555 や各種表面処理剤を始め、 乾燥機、純水機、濾過器、ヒーター、引掛治具の設計・加工など幅広い商品展開が同社の特徴。
　引掛治具は TP コートを施してあり、半永久的に使用できる製品となっている

クロムフリー前処理剤 「CHEMIBONDER 5500」

　同社が開発した粉体塗装の代替前処理剤 （クロムフリー） である 「CHEMIBONDER （ケミボンダー） 5500」。昨年、QUALICOAT 本部 （スイス） より、日本の前処理メーカーとしては初の認定を受けた。
　今回の認定には、(1) 機械的試験 （アルミ素地と化成皮膜、塗膜の密着性を評価）：�@衝撃試験�A塗膜の付着性試験�B曲げ試験�Cカッピング試験と (2) 腐食試験：�@湿潤試験�A亜硫酸ガス腐食試験�B酢酸酸性塩水噴霧試験�C沸騰水試験 （圧力釜式） ─の性能評価を実施。
　その結果、同製品は粉体塗装の下地処理だけでなく、溶剤系塗装の下地処理としても使用され、また化成皮膜単独としても十分な耐食性を有していることが確認されたという。
　粉体塗装は溶剤を使用しないため、VOC （揮発性有機化合物） を排出しない環境に優しい塗装として近年大型商業ビルで実績を伸ばしている。しかし、日本ではまだ塗装の前処理としては 6 価クロムを使用したクロメート処理が主流で、クロムフリーの前処理剤の開発が待たれていた。
　同社は 2008 年 11 月に設立。QUALICOAT 規格に基づく塗料と前処理剤の認定及び塗装工場のライセンス認証事業を行っている。

アルミニウム陽極酸化染色プロセス

　本技術は､アルミニウム材の意匠性と耐食性を向上させる処理プロセスです。アルミニウム素材表面に形成した多孔性透明皮膜 （陽極酸化皮膜） に染料を吸着させることで､希望の色調に着色できます。
　また、塗装とは異なり金属感のある仕上がりとなります。携帯電話、デジカメ､オーディオ機器などに広く利用されており､これらのカラーバリエーションに大きく貢献しています。弊社では染料の組み合わせによる調色も行っており、様々なカラーニーズに対応しています。
（脱脂剤：トップアルクリーン、エッチング剤：アルサテン、染色剤：TAC 染料、封孔剤：トップシール）

フォトレジスト電着処理剤 「ハニレジスト」

　ハニー化成は、世界で初めてアルマイトへの電着塗装 「ハニライトプロセス」 を開発したメーカーである。この長年の電着技術を応用して、半導体のリードフレーム製造には欠かせない微細加工用途のネガ型カチオン電着フォトレジスト 「ハニレジスト E-2000」 を上市。特に QFNタイプのリードフレームでは、銀メッキエリアの位置精度、メッキ漏れによる浸透の問題を当社電着レジストにより解決し品質向上・生産性向上を図り、性能・コスト両面において高い評価を得ている。
　そして、一昨年には、プリント基板用途などに適用するポジ型アニオン電着フォトレジスト 「ハニレジスト AP-1000」 を新製品としてラインナップした。
　電着塗装法は、この特性を生かし３次元的形状の加工をはじめ、コネクターの部分メッキや多段エッチング加工などにも応用ができ、今後の用途拡大が期待できる方法である。

機能を付与する電着表面処理剤 「ハニブライト」

　電着樹脂液のパイオニアとして、50 年にわたりアルミサッシ業界を中心に活躍するハニー化成は、めっきや金属の表面処理として新しい機能を醸し出す電着表面処理剤の開発にも力を注いでいる。
　この商品はハニブライトという名称で知られているが、今までは外観を綺麗に仕上げるいわゆる 「意匠性」 を主に機能として備えていたが、蓄えた技術力を以って 「離型性・はっ水性・絶縁性」 などの機能を付与する分野へ新製品の投入を開始している。
　機械部品や自動車部品、電機部品など様々な産業機器・製品の機能性付与の表面処理に用いられる。
　電着塗装は、その特殊な塗装方法が故に、複雑な形状にも均一な塗膜を形成することができ、コーナー部分にも均一な塗膜の付き廻りが確保できる事が最大のメリット。
　水系処理剤のため、安全性や環境に配慮した環境型機能塗料でもある。

量産ライン 「エレクトロ セラミック コーティング」

　「エレクトロ セラミック コーティング （Electro Ceramic Coatings, 以下 ECC）」 は、ヘンケルが特許を有するプラズマ電解析出法で、軽金属に耐食性、耐摩耗性、塗膜密着性などの機能性を付与する、高性能で環境に優しいコーティング技術。
　アルミ／アルミ合金、チタン／チタン合金などの軽金属に適している。重金属フリーであるため優れた耐食性と耐熱性を持ち、特に厳しい環境にさらされる船舶や自動車などの駆動系部品、建築関連資材、精密機械部品などに適用される。
　同社ジェネラルインダストリー事業本部では、�潟cカモト （安城市 社長：塚本俊春氏） と提携し、昨年 2 月に ECC の量産ラインを愛知県のツカモト本社構内に開設し、本格的な事業展開を開始した。